あの街にしかない
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細い田舎道に入り、少し車を走らせたところにある「杉の木クラフト」の作業場。

車を降りてみると、眼下には田畑が広がり、道の脇には木々が生い茂っている。この自然豊かな場所で「自然のもの」にこだわったものづくりをしている職人さんがいる。溝口伸弥さんだ。

杉の木にこだわってモノづくりをする理由。今回は、そのこだわりやこれからの展望についてお話を伺いました。

ずっと田舎が好きだった。

—-この町でモノづくりをされている理由は何ですか?

「元々この糸島に特にこだわりがあるわけではなく、縁があったとしかいいようがありません。

海が近いとか、景色がいいとか色々ありますが、一番は根っから田舎好きなんです。街と田舎の両方を体験してきました。もともと横浜に住んでいたのですが、住んでいて都会は苦手だなと。」

「大分県の中津江村という場所で林業をしていたこともあり、田舎にも住んでいましたが、それと比べるとこの街は田舎と町のバランスがいいなと思います。

ゆったりとした自然もあって、朝から海に泳ぎに行ったりもできる。街へのアクセスも近いです。

縁があってこの地に来ましたが、モノづくりをする上でもいい場所だなと思っています。モノづくりをはじめて20年になりますね。」

100%自然のものに徹底的にこだわる

—-作られている物に対してこだわっているところはありますか。

「自然のものだけを使って作っている、ということですかね。石油系のボンドやウレタンは使わずに、接着も塗料も100%自然素材のものを使っています。

また、杉の木クラフトって名前の通り杉の木をメインに扱っていることも、こだわりですね。」

—たくさんある木の中で、杉の木をメインに使っている理由はなんですか?

「もともと設計事務所にいたんですが、やっぱり自分の手を使ってモノづくりをしたいなと。中津江村で木工の仕事を見つけ、そこで木の葉皿のデザインに出会いました。」
「この皿は杉林で間引かれる間伐材や台風の倒木といった細い木でも角材にして貼り合せて作っていました。

普通なら捨てられるようなものが、美しい工芸品になるということが分かって。これは面白いなと。
「それからお皿だけでなく、お盆、お弁当箱、時計、家具など、杉の木でできること、素材をいかしたものを考え、作るようになりました。

杉の木だけでもかなりできる事があるんです。いきづまったら他の木にいこうと思ってたけど、いまのところまだいけそうです。」
「それに立派な木じゃなくても、身近にあるなんともない木を素材にした方が、できた時の喜びが大きいように思います。

あまり価値が無いと思われている物をいいものに変えていきたい。なんでもない物に工夫を加えて、魅力があるもの、価値のあるものにできたら最高だと思います。」
「杉の木をもっと使った方が良いなと思っているのもありますね。種を蒔いたら必ず収穫する作物といっしょで、人の手で植えたものはちゃんと使いたい。」
—そのような、山とか林業とかの社会的課題について考えはありますか。

「あまりにも問題が大きすぎます。ただ、その為に何かしよう、ってわけじゃないけど、杉の木を使って物を作る、作ればモノにできるっていう実例を、少しでも示すことはできるのかなって思います。」

色々なアイディアを広げていきたい

—溝口さん自信のこれからの将来的な展望はありますか?

価値が無いと思われているものに価値をつけていく仕事をする、これは杉に限らずやっていきたいなと思っています。

例えば、梅の木の枝を使って工作キットも作っています。木の枝は普通は商品にならないけど自分の手で商品として生まれ変わらせることができたらうれしいですね。」

「ほかにもわら細工、竹細工などに興味があります。自給の為にお米を作っているんですけど、その際に藁が大量にできるんですね。

すり合わせるだけでただの葉っぱがが縄になって、わっかにしたら凛としたしめ縄飾りになったり。そういう自然物に人の手が加わって役立つものに変わる瞬間に感動します。
「他にも色々アイディアがあります。一つのことに決めてしまうのはもったいないので、それを広げていきたい。

うちは取引先の業種が様々で、要望に答えながら新しいものにチャレンジしていきたいと考えています。」

仕事は面白いって伝えていきたい。

「ここからは余談なんですが、最近よく思うのは、仕事を怖がって、しりごみしている若い人が多いのかなと。

なんとなく大学いって、できるだけ大きな企業へというような道でなくても、小さくても自分の好きなことで、面白く仕事をする道もある。

それはけっして無理なことではないし、思い切って飛び込んでみれば、必ず道が開ける。ということを示したいです。

やっぱり子供の周りには楽しそうにいきいきと働いている大人がいた方が良いし、そんな大人が糸島には多いと思うので、それもこの街の魅力だと思います。」
これからも自分の好きな手仕事のモノづくりを続けて、価値が無いというものに価値を付けていく。本当にいいものを作り続けていく。

そんな本当に楽しい仕事を続けていきたいと思います。」

溝口伸弥・杉の木クラフト(福岡県糸島市) 1970年北九州市生まれ横浜育ち、美術大学卒業後、設計事務所勤務を経て大分の日田で学び、2008年に糸島に移住、工房を構える。

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