あの街にしかない
オンリーワンギフトを贈ろう

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糸島市の市街地よりも北西へ車を走らせる。しばらくすると青々と雄大に広がる海が目の前に現れた。

糸島の芥屋海水浴場の近くにお店を構えるのはDOUBLE=DOUBLE FURNITURE(ダブルダブルファニチャー)さん。

取材した日は太陽が燦燦と照りつける夏の日。なぜこの地でモノづくりをされるのか。モノづくりのこだわりなどについてお話を伺ってきました。

モノづくりに興味を持った幼少期。

—こちらの工房を開かれてどれくらいになるのですか??

「ここに工房を構えて丁度4年くらいになります。その前、糸島の別の場所で3年ほどですね。

元々は大学で建築を勉強していて、勉強するうちに、大きなスケール感よりも、家具やインテリアなどに興味を持ち始めました。」

「学んでいくうちに、設計よりも実際に手を動かすモノづくりに改めて興味を持ち始めたんですよね。

男の子だったら、小さいときからレゴとかプラモデルとか作ったりしてたじゃないですか?私も幼いころからレゴでよく遊んでいました。」

実際に手を動かして没頭したいという気持ちがあって、改めてモノづくりに取り組むようになったんです。」

ワーキングホリデーと修行期間の6年間。

「建築を大学で4年間勉強していましたけど、4年目のときに1年間休学してカナダへワーキングホリデーに行きました。それが大きなターニングポイントというか、大きく自分の価値観を変えるきっかけになりました。

いろんなジャンルの人がいて、色んな働き方があって、国籍もバラバラ。そんなきっかけから、改めて自分はどういうことしようかなと。」

「大学のゼミの先生が素晴らしい方で、やりたいことをやっている人を応援してくれる先生でした。

その先生の影響もあったり、仲の良かった友達の影響もあってやっぱり好きなことをしようと。」

「卒業後は家具作りで有名な岐阜県の工房で2年間の修行。その後、長野県で4年間修行。計6年間修行をしました。

長野から関東圏内まではそんなに遠くは無く、展示会などでよく東京に行っていたので、中々九州では味わえない関東の空気感を感じましたね。」

長野で教えてくださる方が、「ものをいっぱい見なさい。」と言って教えてくださる方でした。

木工に限らず、絵やガラスや陶器や何でも味わえと。そのおかげで、色んなものに触れたことで今のモノづくりにつながっている気がします。」

手仕事だけど手作り感は残さない。

—酒井さんのモノづくりでこだわられているところを教えてください。

「手作り感というものはあえて消していくということを意識しています。フォルムとかも大事だとは思います。でも、そういう見た目よりも使い心地とか使用感に手仕事感を見せていく。」

「私は作品というよりも商品を作っています。だからこそ、手作りだから使用感が違うというのはいやで、まだまだうまくできると思うんです。

むしろ手作りだからこそ使用感が同じで、より高いクオリティになっていく。そういうモノづくりをしていきたい。

「実は、私がずっと作り続けているシリーズのスプーンがあります。それがこれです。」

「もともとこのスプーンは自分の結婚式で参加したくれた方への引き出物として、自分で作った物なんです。

最初、スプーンを作るときに案外木工をやっているとすぐにできると思っていたんですが、同じものを100本作るというのは本当に難しいし、努力しないといけない。これが奥が深いし、面白い。」

「このスプーンも普通の百均のスプーンと何が違うんだろうと思われる方もいると思うんですけど、使ってみると口当たりが全然違うんです。

洋服とかは試着できますけど、スプーンはなかなかできないですよね。本当は買う前に一度口に入れてもらって使い心地や質感を確かめてほしいです(笑)

でもそれは厳しいので、できるだけ伝えるためにイベントを開いたりしています。」

使ってくれる人がずっと使いたいと思うようなモノづくりを。

—DOUBLE=DOUBLE FURNITUREさんのこれからの展望を教えてください。

「これまではオーダー家具を作ってきたんですよね。しかし、最近は生活のスタイルが変わっていく中でオリジナルで折りたたみの家具やインテリア作りなどを作っています。

これからは他の家具とは少し違う新しいニーズを呼び起こしていけたらなと。」

食器なども料理を作る側の目線より、使う側の目線で作りたい。カレーを食べるだけでなく、いろんな料理ににオールマイティに使えたりなど、そういう商品を作りたいです。

今の仕事は、レゴで積み上げてきたときの延長線上だと思っています。あくまで普段の生活の中で、使ってくれる人が使いたいと思ってくれるようなモノづくりをしていきたいと思います。」

酒井 航 | さかい わたる

福岡県出身。DOUBLE=DOUBLE FURNITUREオーナー兼木工職人。岐阜県飛騨高山にて木工を学び、その後、長野県小諸市にて木工家具作家、谷進一郎氏に師事。2011年に福岡に戻り自身の工房をスタート。伝統的技法を活用しカトラリーをつくる。

http://www.dd-furniture.jp/index.html